Written by Ao Kamisawa.
『陸離百人一首』
第 1 章
しのぶれど 色に出でにけり わが[こひ]は ものや思ふと 人の問ふまで
 
- 平 兼盛[たいらのかねもり] / 所載歌集 : 『拾遺集』
君がため []しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな
 
- 藤原義孝[ふじわらのよしたか] / 所載歌集 : 『後拾遺集』
玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする
 
- 式子内親王[しょくしないしんのう] / 所載歌集 : 『新古今集』
明けぬれば []るるものとは 知りながら なほうらめしき 朝ぼらけかな
 
- 藤原道信朝臣[ふじわらのみちのぶあそん] / 所載歌集 : 『後拾遺集』
今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで 言ふよしもがな
 
- 佐京大夫道雅[さきょうのだいぶみちまさ] / 所載歌集 : 『後拾遺集』
逢ひ見ての のちの心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり
 
- 権中納言敦忠[ごんちゅうなごんあつただ] / 所載歌集 : 『拾遺集』
天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも
 
- 安倍仲麿[あべのなかまろ] / 所載歌集 : 『古今集』
- 古典 -
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